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同期が近場にあるタイ料理屋に週一で行っているらしく、今日は僕もついていくことにしました。夕方ごろに店に入ったのですが、そこそこ混んでいたので外に用意された席で食べることにしました。外でグリーンカレーを食べながら、陽が傾いて行くのを感じるのは趣があってよかったです。

食べ終わって帰ろうとしたら同期は来週は何を食べようかと言っていたので、怖くなりました。きっとあのタイ料理屋は食べ物にLSDを混ぜているのでしょう。

腹ごなしにくだらないことを喋りながら大学の構内を歩いていると小さく光るものを見つけました。目を凝らして見るとそれは蛍だったのです。道路を挟んだ向かい側の、木の生い茂ったところに小さい蛍が優しい光を放っていました。

同期とそれを5分ほど眺めていたのですが、本当に蛍か気になった僕は近づいて確認することにしました。道路を渡って小さな光に近づくと、やっぱり本物の蛍でした。

安心して道路を渡り同期の元へ戻ると、蛍の光はなくなってしまい、同期ともども残念がりました。

蛍を見れて夏を感じられましたが、今思い出すとあれが本当に蛍だったのかやっぱり疑問です。1匹しかいない蛍、しかも近くに綺麗な水辺はありません。それに中毒者のいるタイ料理を食べた後の出来事ですから、やっぱり僕はあの蛍をLSDによる集団幻覚と結論づけるのが妥当だとおもうのです。