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憲法がルールの頂点であるために存在する制度を憲法保障といいます。具体的には改正とか違憲審査制とかなんですが、僕が1番惹かれたのは抵抗権です。

まず憲法というのは良いことをリスト化したようなもので(多分)そこに載っているものはいいこと何です。平等っていいよね、平和っていいよね、個人が尊重されるのっていいよねという風に、いいなぁと思うことを羅列しているのです。

ですので、憲法はとても素晴らしいものつまり価値のあるものであるということが前提にあります。そして抵抗権というのは明文のないけど認められている憲法を守るための権利なのです。

この権利はざっくりいうと「憲法を守るためなら実力行使をしてもいいよ」というもので、その実力行使が合法だろうが違法だろうが、憲法を守るためである建前があれば許されるのです。国家転覆は現行の憲法や体制を全てひっくり返そうというものなので、憲法を守るためのものと壊すためのものといった違いがあります。

大事なものを守るためなら暴力を行使することが肯定されるというのはなかなかのものではありませんか?

最近カラスが人を襲う動画を見てたのですが、そのコメントに「巣があるところをうろつく奴が悪い」というものがあって、この話と抵抗権がつながって感動しました。

カラスにとって巣(雛)は大切であり、危害を加えようとする者への実力行使は仕方ないと評価される。まさに抵抗権ではないですか。憲法ができた時にこのコメント欄の人はいなかったでしょうに。人というのは考えることは同じなのですね。

暴力万歳。