先日、僕の実家の隣の家から人が飛び降りました。隣人がそうしたわけではなく、外部から入ってきた人が隣人の部屋の前から飛び降りたそうです。
僕は遺体も飛んでいる瞬間も見たわけではないのですが、数名が自殺に関する諸々を目撃したようです。僕の母もあまりの出来事にショックを受けて憔悴していました。
そこで管理人さんが気を利かせて、供養の念仏をあげるように手配してくれたので、僕も参加してきました。
遺体があった現場で念仏をあげることになったので、指定された時間に向かいました。するとすでに数名住民が集まっていました。その中には第一発見者や飛び降りの瞬間を見た人がいて、彼らは小さな声で自殺者の話をしていました。
聞くと飛び降りた人は、遺書を残しており借金で首が回らなくなったため、飛び降りたそうです。自殺者には家族がいるらしく、家族に対して謝罪が遺書にはあったそうです。
住民の言葉の節々に、飛び降りた人への怒りや不満が馴染んでいました。死に場所のを間違えただけで、ここまで言われるかと僕はなんとも言えない気持ちになりながら、供養に参加しました。
お坊さんが念仏をあげ、塩や酒をまいて鈴を鳴らしている姿をみて、害虫駆除をしているように見えました。
無事に供養は終わり、みんな清々しい顔をしていましたが、僕は少し悲しくなりました。自殺した人はそこまで悪いことをしたのでしょうかね。