2/6

僕は幸せ者です。

 

僕が幾度となく求婚しているSくんがお泊まりにきていたので、お家に送るとき近くの島へ行きました。車から降りて砂浜を歩いていると、「あれなんだ!」とSくんが空を指差しました。その指の先には光る物体がありました。彼はサッと携帯を取り出して「UFOだ」と撮影を始めました。しかし、どうみても飛行機なのです。ライトの部分が目立つだけで、うっすらと両翼も見えてるのです。「飛行機だと思うよ。翼もあるし」と教えても、彼は「羽のあるUFOの可能性もある」と言ってカメラを向け続けていました。

徐々に光が近づきその正体が鮮明に見えたとき、彼はカメラを構えていた腕を下ろして、しょんぼりした顔をしていました。可愛いやつですね。